
子供に対する犯罪は、その手口もますます巧妙化・凶悪化しており、また性犯罪被害の低年齢化など深刻な社会問題となっています。
子供は好奇心が旺盛でその行動は大人が予想もつかない場合が多いことから、個人や家庭のみならず、学校や自治体など広く地域ぐるみでの防犯対策の強化が必要です。
学校や通学路、公園などへの防犯カメラ(監視カメラ)や非常通報装置などの設置というハード面をしっかり押さえると同時に、最近各地域で活動が活発化している、安全パトロールや通学路での誘導などのソフト面を充実させることで、犯罪がおこりにくく、いつもだれかが見ているといった安全・安心の環境を作り上げることが最も大事なことです。
ここでは、子供を狙った犯罪の傾向とそれに対する効果的な防犯・安全対策をご説明致しますので、今すぐできることからはじめてみて下さい。
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最も危険な場所・時間帯は?


発生の時間帯では、午後2時から6時頃に多発しており、下校時から夕食時までが特に危険な時間帯です。最近では朝の登校時や昼間の野外活動中などでも被害が増加傾向にありますので、いつ被害にあってもおかしくない状況と言えます。
注意!小さな子供を誘う手口
相手は、いかにも不審者というより、きちんとした服装の男性、あるいは優しそうな女性の場合も多いですので、くれぐれも注意が必要です。


- すごくおもしろいゲームがあるから、いっしょに遊ばない?
- そこの川でいっぱい魚が泳いでいるから、見に行かない?
- 珍しいクワガタをたくさん飼ってるんだけど、見に来ない?
- うちでかわいい子犬が産まれたんだけど、見に来ない?

- 大事なものを落したんだけど、一緒に探してくれたらいいものあげるよ
- 散歩していたかわいい子犬が逃げちゃったので、いっしょに探して
- この場所に行きたいんだけど、よくわからないので連れていってくれる?
- 急に胸が痛くなって歩けないので、すぐそこの病院まで連れていってくれる?


- 君のお父さんが、さっき事故に遭ったみたいで、君の名前を呼んでいたからすぐに行った方がいいから連れて行ってあげる
- 君のお母さんが急に倒れてたった今、病院に運ばれたんだよ。早く行かないと大変だから連れて行ってあげる
- 君のお母さんが買い物途中で財布を盗まれたみたいで、今警察の人といっしょに探しているから、すぐに行こう
大切な子供たちを守るために


- 家族、先生、友達以外の見知らぬ人には絶対についていかない
- 車には近づかない、絶対に乗らない
- 登下校は一人ではなく複数の友達か集団ですること
- 一人で絶対遊ばない、夕方まで遊ばない
- 怖いと思ったら大声で叫ぶ・助けを呼ぶ、またはコンビニなどにすぐに駆け込む
- 防犯ブザーなどを携帯する
- 携帯電話で連絡を取り合うことを徹底する
- 家で留守番のときは、誰がきても絶対にカギをあけない、電話に出ない


- 通学路に補導員などを配置して安全確保・監視をする
- 通学路、公園などに防犯監視カメラ、緊急非常通報装置を設置する
- 地域住民で防犯パトロールを行う