犯罪と刑罰に関する法律である刑法に定められた犯罪を刑法犯と言います。
国内で発生した犯罪全体の総称として用いられ、警察庁の統計では交通業過(道路上の交通事故に係るもの)を含まない件数で取りまとめられています。
刑法犯には以下の6種類がありますが、防犯の機械設備は主に侵入窃盗を対象としています。
全刑法犯の認知件数(発生件数)について
全刑法犯の認知件数は、平成14年まで7年連続して戦後最多を記録していましたが、平成15年以降は減少に転じ、平成21年の全刑法犯の認知件数は、170万3,044件となっています。
しかし、実に平均約19秒に1回の割合で犯罪が発生していることになり、依然その水準は高く、被害総額も年間約1,824億円にも及んでいます。
さらに、犯罪の凶悪化、低年齢化などが体感治安の悪化に益々拍車をかけ、深刻な社会問題になっているのが実情です。
一人ひとりが、さらに、防犯意識を高めていくことが非常に大切になってきています。
刑法犯の種類別認知件数について
種類別認知件数では、窃盗犯が圧倒的に多く、全体の約76%も占めています。しかし、検挙率では、窃盗犯が一番低いというところに、この犯罪の巧妙さ、深刻さがあらわれています。
住宅への侵入窃盗は、なんと平均6分に1件発生!!
侵入窃盗は、年間148,488件発生しています。
その内、住宅(一戸建て、マンション)への侵入窃盗は年間85,228件で、実に約60%を占め、6分に1件の割合で発生していることになります。
このように侵入窃盗の場合、住宅が最も狙われていますので、住まいの防犯対策がいかに重要であるかということがわかります。